意思が水のように流れていく−その2
前回のその1を読むと、少し読みづらいなぁと思った。なんか、言い回しが少し口説いし、説明が多い気がした。なんというか、お節介で威張ってるおじいちゃんの様な文章だなぁと。書いていくうちに、もっと読みやすい文章になればいいのだけれど…図とか使えるようになるぞぉ
閑話休題
その1では3日間の間に、重要な予定が雪崩れ混んで来た経緯を書かせてもらった。しかし冒頭で不運は無かったと書いたのは、今はこの過密スケジュールが不運だったと思ってないからだ。
なぜなら、僕はこのスケジュールを全てこなして、最良以上の結果を得ることが出来たからだ。当時は厄年だなぁとか思ってたけど。
まず、Evernoteでいつも通りTodoリストを作った。
- 毎日TOEICの文法問題を50問
- 毎日金フレ(TOEICの単語帳)を100個眺める
- 次の金曜日までに再試の資料や情報を集め、月曜にある試験の勉強に取り掛かる
- 英語論文とTOEICのリスニングを毎日やる
e.t.c…
といった具合に。とりあえずその日はそれで満足して月曜日を迎え、一週間後から始まるDeath マーチに備えた。
そして迎えた月曜日。僕は結局上のToDoリストをほとんどやらなかった。じゃあ何をしてたのかと言われるとよく覚えてないけど、英語論文を頑張って読もうとしたのは覚えてる。
後、再試の資料を集めたり。というかここから木曜日までそんな具合だった。そしてちょうどその木曜日、通っている精神科に行く日だったので今回の事を相談した。
僕「つぎの月曜日(4日後)から試験が3つとレポートやスケッチ提出が2つとスカイプインタビューとTOEICが続けてあるんです。だから、いつも通り自分なりにToDoリストを作って、出来る事はやろうと思ったんですが結局この3日間何も出来て無いんです…」
先生「ちょっとそのToDoリスト見せてください…これ一つも手は付けれなかったのですか?」
僕「そうですね…英語論文は少し読み始めてますが、なんというか前進してる気はしないです…後、再試の資料を集めたりはしてます」
先生「英語論文は読めてるという事ですが、理由は分かりますか?」
僕「正直分かりませんが…英語論文はいつも持ち歩いてるし、パソコンや携帯でも見れるようにしてるし…後、教授のチェックも入るし、スカイプインタビューを成功させてイギリスに行きたいし…」
先生「イギリスに行きたいとの事ですが、TOEICも必要なのですよね?次ので700点取れないと留学の学内許可が出ないとの事でしたが」
僕「実は、先輩たちの資料を見たらTOEICの700点を2月に取って行けてる人もいたんですよね…なんというかそれを知ったら気が緩んじゃいまして…後、やっぱり毎日何かをやるというのがなかなか難しく…」
その後いくつかのやり取りがあった。余談だが、この先生は僕の先輩(僕が今いる医学部出身)というのもありよく色んな話をしている。いつかそのやり取りも何処かで話そうと思う。
ちなみに今は、一回無断でぶっちしてしまいそこから行けてない…留学前に謝りに行こうと思ってる。
話を戻すと結論として僕には以下の特徴があるのでは無いか、という話にまとまった
- 毎日しなきゃいけない、というものはおそらくできるのは一つまで→今回は英語論文だけ毎日手をつけれてた
- 本当のデッドラインにならないとできない→落としたら留年してしまう再試の資料集めはしている
- 自分のやりたい事に関わる事を優先する→今回TOEICの勉強より英語論文を優先したのは、デッドラインの関係もあるかもしれないが、実現したい留学に直結する方を優先したのでは
最後に先生は
「本田さん。言い方は悪いですが、あなたは前もって気を利かして色々と準備するなんてのは出来ませんよ。それと、一度に一つの事しか出来ないと思います。だからあれこれ考えずに、自分がストレス感じない程度に目の前の事をやるのがいいと思います。」
最初はムッとし、モヤモヤしたまま診察室を出たが、会計してる時くらいになんとなく納得出来た気もした。とりあえず、TOEICの勉強は直前まで何もしないことにした。毎日ちょっとずつリスニングとかが世間の理想だろうが、俺の理想じゃない!と割り切る事にしたのだった。毎日やるのは英語論文のみに絞った。
こうして割り切ってからは、正直驚くほど上手くいった。書くことがないくらいに。とりあえずは、目の前のテストの勉強は一日単位で目標を立て一生懸命やった。短距離走を繰り返すイメージだった。
時間があるときは先生に質問しながら論文を読み、テストを順調にパスしていった。スケッチやレポートの提出もキチンとこなし、ちょっとずつ目標を立て、出来るとこまでやる(完遂した日はほとんどなかった)という日々が続いた。
加えて、そのときは驚くくらい生活習慣が整っていた。といっても、早寝早起きというより、夕方から夜中まで寝て、朝まで勉強して、また寝るというもので、正しいリズムだったわけではない。ただ、同じリズムをきちんと繰り返せていた。
最後に、TOEICは2日前から本番形式を二回解いて目標の点数を突破し、留学先とのSkype面接もパスするどころか、とても良いお返事を頂く事が出来た。ちなみに、Skype面接は半分くらい相手の言ってる事がわからなかったが、その場で適当に喋るのは得意だったのでなんとかなった。
とにかく、この時期のことは結果以外書くことがあまりない。感情の起伏もそんなに印象に残ってない…上手くいっていたし、充実していた。だが、目の前の事をする以外何かコツのようなモノを掴んだわけでも無かった…
こうして自分が思うような結果が出せ、また自分の生活を自分でコントロールしている感覚があり非常に嬉しく思い、Death マーチから生還する事が出来たのだった。
この時の僕は、これからやっと人生を変えていけるかもしれない、思うように生活できるかもしれない、と希望に満ち溢れていた。
そしてそれはすぐに絶望に変わったのだった……あぁ…
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